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見えないコストの可視化

第2回:把握しづらい間接コストを見える化する手法とは

把握しづらい間接コストを見える化する手法とは

※1 社内物品・間接材の運用業務について考えるこのコラム。
第2回は「見えないコスト」を可視化することについてお話します。

第1回でコストには物の値段といった「見えるコスト」と業務コストといった「見えないコスト」があると述べました。では、この「見えないコスト」を見えるようにするにはどうすればいいのでしょうか。

「見えないコスト」を可視化する手法

可視化する手法としてABC(Activity Based Costing:活動基準原価計算)というものがあります。これはもともと製造業における原価計算の手法の一つでしたが、今では経営手法の一つとして広く使われているものです。

「見えないコスト」を可視化する手法

旧来、原価計算では間接部門のコストを原価に反映させる際に、単純に間接費全体を直接作業時間の比率で割掛していましたが、間接業務が複雑化する中で、間接費が正しく反映されなくなってきました。

そこで、その製造物に関わる間接部門の業務「活動」ごとにかかる単価とその回数を細かく調べ、それをコストとして原価に正しく反映させるようにすることで、できるだけ正しく間接費を反映させることができるようになったのです。

では社内物品・間接材の運用業務で、このABCの考え方を使って業務コストを算出してみましょう。

「見えないコスト」の算出方法

間接業務としては「社内からの受注取りまとめ業務」や「発注手配業務」、「検収業務」、「伝票処理業務」といったものがあげられますが、ここでは受注よりまとめ業務に注目してみます。

A社では社内の事務用品の手配業務を総務部が行っています。
社内の各部門から総務部担当者宛にメールで事務用品の手配要求がきます。
担当者はメールの内容を確認し、エクセルのシートに受付日、要求部門名、要求物品名、所要数を記入していき、まとまったら発注担当者にシートを回します。

担当者の1件あたりの作業時間は平均30秒。つまり1時間に平均120件の処理が行えます。この担当者の人件費は1時間あたり2400円とすると、1時間の処理件数120で割れば1件あたり20円のコストがかかっているということがわかります。これは1本100円のボールペンでも、1個1万円のコピー機のトナーでも同じコストがかかるということです。

「見えないコスト」の算出方法

同様に、発注作業、検収作業なども業務の活動単位でコストを算出し積み上げていくことで、この事務用品の手配業務全体のコスト、物品1個あたりの手配コストが見えるようになります。

このようにABCを使うことで、どの間接業務にどれ位のコストがかかっているのか、単位あたりのコストはどれほどなのかということを「見えるコスト」に置き換えることができるのです。

「見えないコスト」を見える化できましたので、次回は「間接材などのコストをどう削減すればいいか」ということをABMという手法を使った手法で考えてみましょう。


※1 社内物品は、備品や消耗品を総称したビズネットオリジナルの呼び方です。業界によって呼び方は異なります。下記に一部の業界の呼び方についてまとめているので、参考までにご確認ください。

各業界の社内物品の呼び方

業界 呼び方 該当するもの(一例)
製造業 副資材 工具・消耗品
金融業(銀行) 用度品・備品 契約書・約款類・消耗品
保険業 セールスツール・販促品・文具事務用品 消耗品・帳票・販促品
流通業 業務品・消耗品 店用備品・販促ツール・消耗品
建設業 備品・消耗品 消耗品・帳票類
安全用品 安全関連の備品・消耗品
メーカー 現場用品 消耗品・販促ツール
調剤薬局系 店舗備品 消耗品・お薬手帳・薬包

※消耗品とは主に事務用品・生活用品を指します。

各部署の社内物品の呼び方

部署 該当するもの
総務部 消耗品・備品
購買部 消耗品・備品・工具
営業企画部・販売促進部 販促品・セールスツール・印刷物
業務部 帳票・販促品・契約書

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